けいれん発作時の応急処置
1.あわてず、冷静に対応する。
通常のけいれんは数分で終わります。
また、その最初の数分で生命の危険が起こることはほとんどありません。
発作がおこっても、治療上の参考になりますので冷静に状況を観察して下さい。(スマートフォン等での動画撮影も有用です。)
2.まず、まわりから危険な物を取り除く、危険な状況を回避してください
たとえば入浴中なら風呂からすぐ浴槽から出してください。
寝かせて、衣服をゆるめ、回復したときに呼吸をしやすくしておく。
3.つばや吐いた物がのどにつまらないように、顔を横に向けてあげてください。
4.発作が終わるまでそばにいて見守ってあげてください。
発作中に体をたたいたり、口に物をかませたりする必要はありません(口に物を入れるのは窒息の危険があるのでむしろやってはいけないことです)。
舌をかむことはあまり心配する必要はありません。
発作は人為的に止めるのは不可能ですから、よけいな処置は無用です。
5.発作が終わった後の状態をよく観察してください。
発熱や頭痛、麻痺(たとえば片手片足を動かさない)などがないか、確かめてください。
発作後はしばらく眠るのが普通ですが何時間過ぎても目を覚まさないときは医師に相談して下さい。
6.意識が回復したあと
それでもしばらくは呼吸や顔色などの様子をよく観察してください
7.すぐ病院に連れて行くべき状況は次のようなときです。(迷うときは受診させて下さい)
- 発作が5分以上続く場合、または2回以上続けて発作が起こるとき。
- 体を強く打ったり、大きなけがをした疑いのあるとき。
8.発作が、いつ、どこで、どのように起こったのかは、あとで治療にたいへん役立ちます。
できる範囲で記録しておいてください。(動画の撮影も非常に役に立ちます)