食事・水分摂取が進まないときの経口摂取方法
胃腸炎のとき、かぜのとき など
通常通り食事や水分をとると吐いてしまうことがあります。
そういったときには、下記の経口摂取方法を試してください。
経口補液療法
ポイントは 「少ない量」を「回数多く」飲ませること です
飲む内容
理想的なもの
- 経口補水液:OS-1、アクアライト など
※授乳中の方は、母乳・育児用ミルクを優先させてください。 - 代用品1:スポーツドリンク(ポカリスウェット、アクエリアスなど)
- 代用品2:リンゴジュース
※軽症胃腸炎において、経口補水液にこだわらず、リンゴジュース等の飲料を用いて水分摂取することが、入院や点滴治療を回避できうるというエビデンスがあります。(日本小児救急医学会・編 子どもの腹部救急診療ガイドライン2017 より)
好ましくないもの
- 水
- お茶
※①~③と組み合わせて、合間に少し飲むなら問題ありません。
食事再開の目安
経口補液療法を6時間程度行なって、嘔吐や腹痛が落ち着いている様子ならば食事摂取を再開してもよいです。
「消化に負担をかけない食事」からはじめていきましょう。以下の①→②→③・・・の順番をおすすめします。
- ヨーグルト・ゼリーなど
- やわらかい食事
「煮る・炊く」料理の方が、「焼く・揚げる」料理より消化への負担が少ないです。⇒軟らかく煮たうどん、おかゆ・雑炊、野菜スープ などがよいでしょう。 - いつもより少ない量で、普段に形態の近い食事
絶対に受診してほしい状況
- 黄緑色、緑色、茶色、赤色の嘔吐を繰り返すとき
- 飲むたびに腹痛を繰り返すとき
- 顔色が悪く、手足が冷たいとき
- 呼吸が速いとき
- 眠りがちのとき